やろうとすることの価値は自分で高める

「親と子の会」というコミュニケーションの場

伊東聖鎬は40年以上、様々な分野でセミナーや講演を行ってきました。
それは、一方的に知識や情報を伝えたり、ハウツーを教えたりというものではなく、相手の脳の情報を読んで答えるというコミュニケーションです。
1985年から、子育て中のお母さん達を対象に「親と子の会」というコミュニケーションの場を東京、大阪、名古屋、京都、その他全国各地で開催してきました。

この話は、1988年2月16日 親と子の会に参加した授乳中のお母さんの質問に対して応えたコミュニケーションです。

質疑応答

 

疑問を感じる女性
一生懸命に前向きにやろうという気持ちはあるけれど、手ごたえを感じられない。
やり遂げたという気持ちになれないんです。
伊東聖鎬伊東

人から言われてやることもあれば、自分で思いついてやることもある。
どちらにしろ、やろうとしていることに、自分がどれだけの価値、意味を見出しているのかということです。

例え、1%できただけでも「ああ、やった!」という実感を持てる人もいるのに、50%できても感じないという人もいる。
思い入れが少ないと、そういうこともありえるね。

思い入れとか価値を見出すということをやってみたらどう?

やらなくてはいけないというものは、たくさんあるかもしれないけれど、やろうとすることの価値は自分で高めるしかない
自分がやりたいと思っていることを、すでにやっている人がいて、自分から見るとすごいなと思うけれど、その人にとっては簡単なことで価値がないかもしれない。

それを、自分にとっても価値がないと考えるのか?
そう考えてしまう可能性もあるよね。

だから他人に関係なく、自分がやりたいと思っていることの価値を自分で認識することが大切だよね。
できているのに感激がないのは、目標や設定の仕方が悪いんですよ。

周りが言っているからやったのではそうなってしまう。
意味や価値は自分で高めることですよ。

自分の人生において、自分がやりたいと思うことをやり遂げた、という経験を積み重ねていくことは、とても重要なことですよ。
いくらやっても、自分に好影響を与えないようなものは、やっても意味がない。

だから、自分の人生全体の中で、それがどういう位置であるかということを充分に考え、本当に必要だと思ったら、その価値を高めた上で、確実にこなすことなんですよ。
自分の人生にとって、これだけはやり遂げたというのを持たなければいけないんじゃないかな。

そういうことはなかなかできるものではないですよ。
だからこそ、それをやったほうがいいね。
そういう目で子供を育てることですよ。