病気、症状は幸せになるためにある

2014年10月14日、医療者やセラピストを対象に開催した合宿で伊東聖鎬が語った話です。

病気や症状はありがたい

私は生まれながら痔瘻があります。
大便をすると必ず痔になって腫れ上がって、熱を持って、ともかく痛いんです。
歩くのも座るのも大変、座って立ち上がる時は、痛くて飛び上がってしまうほどです。
物心ついたときからずっとこんな状態です。
この痔を克服しようといろいろ研究しているんです。
そうすると発見があるんですよ。
痔はありがたいですよ。

せっかく生きているのにそんな体験をできない人は気の毒だと思います。
私はいろいろな病気を経験したいんです。
そして、それを克服したいんです。
何があろうが、どんな状態になろうと、ことごとく克服したい。
それは闘いなんです。

闘う対象を持っているのは幸せ

私は社会に対して、政治に対して、国に対してずっと闘ってきました。
そんな人間ですから、闘うものが無くなったら、きっとぼけますよ。
達成症候群の人にたくさん出会ってきたから、そうならないように闘い続けることが必要だと若い頃から考えてきました。
生きてる限り、闘う対象をもっているのは幸せだと思います。
だから、体の問題をもっているというのは本当にラッキーです。

不幸を知らない人は幸せが分からない

病気や症状は、苦しい、辛い、痛いですよ。
でもその対極に幸せがあるんです。
幸せというのは、痛み・苦しみ・辛さというのがあるから、得られるんです。
こういうことを、言える人が世の中にあまりいないんですよ。
逃れようのない体の問題をもっていない人は、そんなことを言えないと思います。

「あ、今日は痔の炎症がない!痛くない!」と思った時の幸せ感。
で、また腫れてきた…痛い、辛い、苦しいが続いて、ようやく痔が潰れて膿が出て、あ~幸せ~。
…しょっちゅうそんな幸せ感を持っているわけです。
辛い、苦しい、不幸をもっていないと幸せは分からないんです。
つまり、不幸を知らない人は、幸せを持てないんです。
私は生まれてからずっとそんな苦しみを持っています。
だから「幸せの専門家」です。

現代医学・現代医療で良くならない難治な病気・症状の人にこれを伝えたいんです。
あなたたちは幸せの前衛部隊ですよ。
本当にラッキーなんですよと。

だから、幸せになればいいんですよ。
他人が幸せを提供することはできないです。
幸せは自分で掴むものなんだから、自分で掴んでほしい。
私はその掴む方法を知っているから、それを指導することができるんです。

これまでの歴史の中で私と同じようなことを言っていた人はたくさんいます。
そしてそんな人の話を真似て教えている人もいます。
でも、教えている側が掴んでいないから、そんな人から教わっても掴めるはずがないんです。
私は実践の中で自分で掴んだんです。
だから指導できるんです。

私のこんな話を聞いて、「そんな考え方もあるなと思った瞬間にさっきまでの苦痛がなくなりました」という人はたくさんいます。
病気や症状とは本当はそういうものなんです。
それを辛いもの、苦しいものだと国が医療教育をしてきたんです。
あなたが今、辛い、苦しいと訴えるのは教育された結果なんです。
教育された脳が苦痛を作り出しているのです。
病気や症状は、辛い、苦しいものではなく、幸せになるためにあるものなんです。