「読脳法」を開発した理由ー「自分で考える」ということをスタートするため

「問題解決のために、本人の脳の情報を読み出す」という、これまでにない画期的な情報収集の方法である「読脳法」は、どんな目的で開発したのか。
開発者伊東聖鎬は、講義やスタッフとのミーティング、取材等、いろいろな場でその目的を問われ、答えています。

しかし、その答えは、常に同じわけではありません。
質問者が変われば、答えも変わるのです。

質問するその人の中に、その答えがあるからです。
求めているレベルに応じてしか、伊東聖鎬は答えられないのです。

質問者の理解が深まれば、次に質問したときには、全く同じ質問の内容でも答えは変わります。
そんな脳と脳とのコミュニケーションを伊東聖鎬は常に行なっているのです。

2010年10月に行なったスタッフとのミーティングで、「読脳法」を何のために開発したのかという話が出ました。
スタッフがまとめた記事を紹介します。

生きていても実感が持てない。自分のことなのに考えられない。

世界状況、そして日本の状況が急激に変化しているのに、国民のほとんどはそんな変化に関心ももっていない。
しかし、その影響は確実に受けている。
その結果、納得できない生き方をしいられ、不満を持っている。

そして、自殺者、認知症、引きこもり等が増加している。
それらの根本にあるのはなにか?
それは「逃避」。
日本の文化は逃避でできあがっているから、生きていても実感が持てない。

なぜそんな文化ができあがったのか?

それは、戦後のアメリカの戦略だった。
戦争は土地の奪い合いであり、奪った土地の国民を奴隷にすることである。

現代は、経済戦争の中で、人間を奴隷にしていく戦略を行なっている。
そんな中でアメリカの思惑通り、すっかり日本は奴隷の社会が出来上がった。

自覚していなくても脳の中が奴隷になっている。
奴隷をやめなければ自分の人生も取り戻せない。
自分が納得できる生き方もできない。
そんな生き方をしいられる中で、病気や症状、人間関係、生き方等の行き詰まりや悩みを抱えている。

そんな人だらけの日本の社会。
一体どうすればいいのか。
私は、10代後半からその問題を考え続けてきた。

一人ひとりが、自分の人生というものをしっかり持ち、どう生きるのかを探し出せれば、それぞれが幸せに生きていける社会にできる。
「自分が本当に幸せに生きるにはどうしたらいいのか」を考える人たちが集まり、議論やアイデアを出し合い、それぞれが納得のいく環境、空間を協力して作り出していく。

そうすれば、奴隷から抜け出し、生きている限られた時間を納得して過ごし、自分らしく幸せに生き、満足して最後の時を迎えられるのではないか。

私は、40年以上前から、さまざまな分野で行き詰まり悩んでいる人を対象に場を作り、そんな話をしてきたけれど伝わらなかった。
「自分の納得できる生き方はどんな生き方かを、考えて欲しい」と言っても、「考えられない」と言う人がほとんどだった。
自分のことなのに実感が持てない。
自分のことなのに分らない。
そんな人達に、どんな協力ができるのか。
そんな人達ばかりになってしまったこの国をいったいどうするのか。
気づいた人間が、何とかしなければ…。

本当に求めている人に対して応えるという立場であれば、考え出せるのではないか

そこで考え出したのが、「本当に求めている人に対して応える」ということだった。
自分のことは考えられなくても、人が自分に求めてくる立場にある人であれば、何とか応えなければいけないと考え出す。
その考えを展開し、答えを導き出すために「読脳法」を開発した。

質問すれば、単語が出てくる。
その単語をつなげていくことことで文章にする。

考えられない人は、文章を繋げることができない。
文章が繋がらないのは実感が持てないからだ。

最初は、単語しか出てこない。
それを努力して繋げ、文章にしていく。
さらに文章を展開させていく。
そうするとそのうち繋がるようになる。

単語と単語の間を埋める作業が、実感を持つということなのだ。

授乳中のお母さんは持ちやすい。
それは、なんとしても文章を繋げなければいけない立場だから。

例えば、赤ちゃんが母乳を飲まなくなった。
飲まなければ赤ちゃんは死んでしまう。

赤ちゃんの命がかかっているから
どんな方法でもいいから、どうすればいいのか考えださなければいけない。
だから文章を作れる。

しかし、授乳が終わるとできなくなってしまう。
子供の情報はテレビや本、インターネットで入手し、そのやりかたを当てはめるという、授乳前にやっていた方法に戻ってしまう。

自分で考えるということを教育されていないから、必要がなくなれば、また考えなくなる。

命がかかっている相手に答えなければいけないという立場であれば、考えられるようになるチャンスはある。
だから、医療者にはチャンスがあると、40年以上指導を行なってきたけれど、その意味が伝わる医療者がほとんどいなかった。
多くの医療者は「読脳法」を治療技術だと勘違いした。

「読脳法」は、「自分で考える」ということをスタートするためのメソッド。
自分で考え、自分が生きているという実感を持ち、自分らしく納得、満足して幸せに生きたいという人のために開発したメソッドである。