ALS(筋萎縮性側索硬化症)を自分で治す方法を知りたい!【読脳ワークショップ 体験談・口コミ】

今回の読脳ワークショップの体験報告は、50代でALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症したNKさん(神奈川県在住 女性)です。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気をご存でしょうか?
私が初めて知ったのは、8年ほど前に読んだある1冊の本がきっかけでした。

『逝かない身体』
そのタイトルに惹かれ、手に取りました。
副題は「ALS的日常を生きる」
ALS?
何のこと?
本の表紙を見ただけでは、病名だとは思いませんでした。

それは、ALSの母親を介護した娘が12年間の記録を綴った本でした。
一気に読みました。
いろいろなことを考えさせられました。
『逝かない身体』は、2010年の大宅壮一ノンフィクション賞を受賞し、著者の川口有美子さんは、2006年の日本ALS協会理事に就任されています。

偶然に出会った本で私はALSという病気を知ったわけですが、最近はALSの患者さんやご家族、支援者の啓蒙活動が広がっていますので、知っている人が増えてきました。
2014年にYouTubeに投稿された氷水をかぶる「アイス・バケツ・チャレンジ」はALSの支援のためのムーブメントでした。
6月21日の世界ALSデーには、今年もいろいろなイベントが開催されました。
漫画の宇宙兄弟で知ったという人も多いと思います。

ALSは、日本での患者数は約9600人、世界では約40万人と言われています。
いったいどのような病気なのでしょうか。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは?

初めて発見されたのは?

 

ALSは、1869年にフランスの脳神経内科医のシャルコーによって初めて報告された病気です。
発見者にちなんでシャルコー病とも呼ばれています。
シャルコーは、運動機能が低下し筋肉が痩せてくる患者さんのうち、運動に関係する脊髄の部位だけに病理的な変化を認めた病気にALS(筋萎縮性側索硬化症)という病名をつけました。

どんな病気?

 

ALSは、脳からの指令を筋肉に伝える働きをする運動ニューロン(神経系)が変性し徐々に破壊され、体中の筋肉が萎縮し、手足の麻痺による運動障害、コミュニケーション障害、嚥下(えんげ)障害(飲み込みの障害)、呼吸障害を引き起こします。
知覚神経や自律神経は侵されないので、五感(視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚)、知性、記憶には変化や影響はなく、現在のところ原因不明の病気です。

ALSについては、一般社団法人日本ALS協会で詳しい説明がされています。

ALSという病気の概略

ALSの最初に現れる症状

 

運動ニューロンは脊髄にあり、 手、足、舌、のど、呼吸を司る等、全身の随意筋を支配しています。
どの運動ニューロンが侵され、どの筋肉の機能が低下するかによって、 初期症状は2つのタイプに分かれます。

1、手や足の筋肉が弱くなる
箸が持ちにくい、字が書きづらい、重いものを持てない、手や足が上がらない、歩きにくい、走りにくい、スリッパが脱げやすい、疲れやすい、手足の腫れ、ペットボトルのふたを開けにくくなったり、髪を洗うときに腕を挙げるのが困難等。

2、舌、のどの筋肉の力が弱くなる
喋りにくい、食べ物や飲み物を飲み込みづらい、むせやすい、呼吸困難等。

ALSの診断

 

ALSを特異的に診断するための検査法はなく、レントゲンやMRIなどの画像検査、髄液検査、神経伝導検査や針筋電図などの電気生理学的検査を行い、総合的に評価します。
ALSと似たような症状を示す疾患、変形性頸椎症、脊髄空洞症、ミオパチー(筋肉自体の病気)など多くの病気の可能性を除外していき、最終的に診断されるので、診断が出るまで時間がかかります。

ALSの治療

 

現在のところ治療法はなく、進行抑制治療としての薬物治療が行なわれています。
また、ALSによって起こる痛みに対して、対症療法として薬物治療やマッサージや体位変換、温熱療法が行なわれています。

 

ALSと診断されたNKさんの体験報告

 

2015年6月28日、東京で開催した読脳ワークショップに参加したNKさん。
介護をしているご主人と一緒に参加されました。

発症から診断が出るまで、このような経緯だったそうです。

 

発症からALSと診断されるまで

・2011年冬:膝ががくがする等、足に違和感を覚える。

・2012年夏:この頃から何となく歩きづらくなり、転ぶようになった

・2013年5月:右足首が痛みだし、全身の筋肉がピクツキ、足が思うように出なくなる等の症状が頻発。
近所の整形外科、内科、婦人科でレントゲン、血液検査をするが、異常なしと言われる。

・2013年6月:川崎市の総合病院の神経内科を受診したが、異常所見は見られず、神経的なものかと言われ、カウンセリングを始めるが改善されず、そのうち通えなくなる。

・2013年7月~12月:渋谷の総合病院の神経内科で筋電図、MRI,脳波検査等を行い、医師から家族に「ALSの疑いあり、あと2年と言われ、確定診断のためには、入院検査が必要」と言われた。この間、医師から病状が進んでいるにも関わらず、何の治療もなく「診断できないから運動などは控えるように」と患者の気持ちをないがしろにする態度に不信感を覚えたことや通院のバスに乗るのも困難になったため、転医する。

・2013年11月~2014年5月:インターネットで探した難病に効くという中国鍼灸院にほぼ毎日通う。
漢方薬も飲んだが、一時的に良くなるものの、進行は止められず。
(この間歩けていたのが、杖をついても歩行が困難になり、握力も衰え、箸も使えなくなりようやくフォークで食事するまで衰えた。)

・2014年1~6月:再び川崎の総合病院神経内科に通院、渋谷の病院のデータを持っていくが、他の病気の可能性があるとして、入院検査を進められる。
進行が進むのが怖いので、通院で再度同様の検査を行う。
その間担当医が退職し、病名診断が下されないまま、病院から医師が足りないので転院を勧められた。

・2014年7月~11月:横浜の総合病院神経内科に転医、自力での歩行困難となっており、車いす生活となった。
7月末~8月初旬検査入院し、ようやくALSの確定診断が出て、リルテックが処方される。
筋肉維持のため、リハビリ科に通院し、言語聴覚師、理学療法師、作業療法士から指導を受ける。

・2014年12月~現在:上記病院でのリハビリは介護保険による訪問に切り替え、2か月に一度の経過観察の診察を受け、リルテックを服用している。

・2014年5月~現在:鍼、灸、アロママッサージなど行う治療院に毎週通い、主に筋肉のほぐしを行っている。

読脳ワークショップ参加目的:進行を止めて、少しでも改善したい

NKさんは下記の症状を少しでも改善したいという目的で、読脳ワークショップに参加されました。

・自力で立つこと、歩くことができない。
・踵が曲げづらく、足の指も曲って来ている。
・腕も上がらず、握力もほとんどなくなり、物が持てない。
・食事や、トイレはできないため、全介助が必要となった。
・嚥下障害で言葉がうまくしゃべれない。
・首がねじれて曲り、痛みや不具合がある。下を向くと下顎がずれるし、よだれが止まらなくなる。
・肩や首の回りもこる
・体が歪んで右側に具合が良くない部分が多い。
・座った時に尾てい骨が痛むのと骨盤が歪んでいるのでまっすぐに座れない。
・鼻詰まりがずっと続いており、呼吸しずらい、寝ている時も口で呼吸をしています。
・食事や水を飲んだ際、むせかえることが多くなった。

中国鍼、整体、民間療法など試しているけけれど進行は止まらないと、悩んでいたところ、YouTubeで読脳を知ったご主人から読脳ワークショップを奨められたのが、参加のきっかけでした。

現代医学や医療で良くならないのなら、自分で良くしよう

ここで、読脳ワークショップをご存じない方のために、簡単に説明します。

読脳ワークショップは、治療を行なっているわけではありませんし、医学や医療行為でもありません。

現代医学・現代医療で良くならない難治な病気・症状に対して、その人の脳の情報を読む「読脳法」によって、原因の探求や、どうすれば少しでもQOLを高めることができるのかを研究し、自分でできる方法を指導しています。

現代医学・現代医療でさえ、原因も特定できないし、治療法もない病気なのに自分で良くすることなんてできるのか?
と思う人が多いと思います。

でもそれは逆なのです。
医学や医療で良くならない病気や症状だからこそ、自分で良くすることができる可能性があるのです。

40年以上にわたり、現代医学・現代医療で良くならない難治な病気・症状の人と向かい合い、原因を探求してきた伊東聖鎬は、そんな病気や症状は医学や医療で考えられているような原因で起こっているのではなく、その人の脳からサインなのだということを知りました。
それは、その人の脳の情報を読み出し、探求することによって分かったことでした。

体は脳のままなのです。
体の状態を変化させたいのなら、脳の状態を変えればいいのです。
そのためにどうすればいいのか、その情報は脳にあるのです。

と言われても、脳の情報は目に見えるものではありませんから、にわかには信じがたいと思います。

だから、読脳ワークショップでは、読脳による体験を行なっています。
どんな治療をしても良くならないという症状が、読脳で読みだした情報通りに行なうことで即座に改善すれば、「脳の情報を読み出すことができる」ということを実感できるからです。

劇的に症状が変化することもありますので、驚異的な治療法だという人も多いのですが、治療ではなくいわば、デモンストレーションです。
脳の情報を読んでその通りにやったことの結果でしかありません。
しかし、本人や家族からすれば画期的なことだと思います。

それは、脳の情報を読み出せば、良くなる可能性があるということだからです。
可能性を感じることができれば、自分で、あるいは家族が協力して、良くしようという意欲が生まれます。
そんな意味で、実際に体験することは重要だと思います。

NKさんは、読脳ワークショップでどんな体験をされたのか?
その結果、どんな変化が出たのか?

その後のNKさんとご主人からの経過報告も含めて紹介します。

歩行が楽になった!

読脳ワークショップは、本人だけでなく、他の参加者が見て、変化が分かるような体験を行なっています。
ですから、本人の自覚ではなく、見た目で変化が分かる症状に対して行ないます。
NKさんはたくさんの症状を訴えておられましたが、その中で歩行の問題に対して、読脳で取組みました。

YouTubeに映像がありますので、記事と一緒にご覧ください。

 

ご主人が支えれば、歩けるということでしたので、最初に歩行をしていただきました。

次に、ご主人に支えながら左側の腎臓に触っていただくよう伝え、再度歩行をしていただき、最初との違いを比べていただきました。

支えているご主人は

左側の腎臓に触った時は、支える体の重さがなくなります。

 

NKさんは

左側の腎臓に触った時は(足の運びが)楽です。

 

映像で見ても、歩き方が変わったのが分かるのではないかと思います。

なぜ、左側の腎臓に触ったのでしょうか?

それは、歩行の問題に関係している部位を読脳し、左側の腎臓の問題が見つかったのです。

それではなぜ、左側の腎臓に触っただけで、足の運びが楽になったのでしょうか?

それは、人には原因部位や関連部位に触る(タッチする)と、症状が一時的に良くなるというシステムがあるのです。
そんなシステムを利用し、読脳で読みだした部位が症状と関連しているのかを確認したのです。
左側の腎臓にタッチして、足の運びが楽になった(症状が一時的に良くなった)ということは、左側の腎臓と歩行の問題は関係しているということなのです。

これはタッチ検査といい、伊東聖鎬が開発し指導している検査法の一つです。

この日、左側の腎臓を含め5ヶ所の問題を読脳し、それぞれの調整ポイントと調整方法をNKさんのご主人に指導し、自宅で続けてもらうことになりました。

その後、どうなったのか、症状の経過を報告していただきました。

 

読脳ワークショップの感想とその後の症状の変化

当日は数多い参加者の中、体験させていただきありがとうございました。
会場では、伊東先生に読脳していただき、主人に左の腎臓を触ってもらうと足の運びが楽になりました。

伊東先生に調整方法を教えていただき、会場から出た後、スタッフの方に調整していただきました。
家に帰ってからの変化ですが、

1 呼吸が楽になった気がする。

2 曲っていた足の指が少しですが、起きるようになりました。

3 舌の動きが強くなりました。

4 よく眠れるようになりました。

5 今まで冷たかった下肢が何となく温かくなってきたような気がします。

少し希望が持てるようになりました。
とにかく貴重な体験をさせていただいてありがとうございました。
これからは、勉強会に参加してもっといろいろなことを深く学んでいきたいです。

体験2週間後の報告

1 呼吸が前より深くできるようになった感じがする。
特に深呼吸するとはっきりわかる。

2 歩くとき左足が以前より楽に出るようになった気がする。
意識すれば、以前よりも左足に体重を乗せられる。

自分で調整ができないので夫にやってもらっています。
その際、調整ポイントと方向を声に出して読み上げてもらっています。
それによってその場所を意識するように心がけています。
今はそれが大事だと思っています。

夫が外出して調整できない場合は、とても心細く感じています。
引き続き、調整を続けながら入門コースに向け取り組んでいきたいと思います。

ALSの方への協力

現代医学・現代医療で進行を止めることも難しいとされているALS。
しかし、NKさんのように自分達で調整を行ない、このような変化が実際に出るのです。

自分達の努力で、少しでも進行を遅らせ、改善できる方法があるのなら、希望を持てると思います。
そのためには、自分で脳の情報を読めるようになるのが一番いい方法です。
調整ポイントや調整方向は、時間とともに変わりますので、本人や家族が読脳を学べば、そのつど情報を読みながら調整できます。
しかし、脳の情報を読めるようになるのはそれほど簡単ではありませんし、時間もかかります。
ですから、伊東聖鎬は本人の代わりに脳の情報を読んで伝えるという協力を行なっているのです。
あくまでも協力です。
主体は本人であり、ご家族です。
読脳で読みだした調整は、1日に数回以上行なう必要があるので、本人や家族でなければできないのです。
そのために勉強が必要なのです。
ですから、本人やご家族がスクールやオンラインスクールで勉強していただいています。

これまでもALSと診断された人達に、伊東聖鎬は協力を行なってきました。
その映像の一部をYouTubeで配信しています。
YouTube読脳ch ALSへの取組リスト集

こちらの記事に、愛知県の自宅で療養しているALSの歯科医師のHさんへの読脳の取組を紹介しています。
2019年7月4日の記事 「ALSへの取り組み、生きるということを問う」

上記の記事にHさんの奥さんのインタビューを紹介していますが、ALSの患者さんのケアは家族の協力なしでは行なえません。
NKさんのご主人は、ワークショップで指導を受け、毎日調整を続けたそうです。
家族の立場から、読脳ワークショップの参加の感想やその後の経過報告を送ってくださいました。

ALSの妻を支える夫から
読脳ワークショップ体験報告

NK氏 神奈川県 54歳 男性
【参加日】2015年6月28日
【参加会場】東京

ワークショップに参加した目的

妻がALSという現代医学では治せない病気にかかり、何かいい治療法ないかとネットで探していたところ、YouTubeで同じ病気や他の難病の方の例を見て、病気に対して、医療以外にアプローチの方法があるということに興味を持ちました。
妻も何とかなるのではないかと思いました。

妻が何か所も病院を回って、医師、医療体制に不信感を抱いていて、伊東先生の考えに共感を覚えました。
妻は自分自身のことなのに、自分のこととしてとらえようとしていないことも気がかりで、先生の提唱する「自分研究」をしてもらいたいという思いもあり、ワークショップに参加を奨めました。

参加の目的は、妻の病気の進行を止め、少しでも改善ができればということと、私も介護疲れでガタがきており、自分自身も学んで習得し、元気に介護ができるようにしたいです。

ワークショップでどんな体験をし、どんな変化がありましたか?

妻が実際に体験し、少しの変化でありますが、その場で変化を感じられました。
そして何よりも妻自身が病気に対して、立ち向かおうという意欲がわいたことです。
ワークショップ終了後、その場で次の勉強会に出ようと前向きに思ってくれたことです。

参加して良かったこと・勉強になったこと

不思議なことが起こるものだなと思いました。
そして自分でもできるかもしれないという希望が湧いてきました。
今後、勉強会に参加させていただき、より深く勉強し、妻の病気のことのほか、自分の暮らしをも見つめ直していきたいと思います。
どうかよろしくお願いします。

体験2週間後の報告

私から見た妻の状況を報告します。
前回報告した内容{呼吸が楽になった。舌少し動くようになった等)を継続していますが、足の指については、起き方が鈍り、前にもどったようです。
また、右鎖骨がくぼんでいたのが、すこしふくらみが出てきたような気がします。
大変疲れやすくなっているようですがその分夜よく眠れがているようです。

私の行なっている調整がこれでいいのか(位置は?、強さは?、方向は?)と不安ながら行っています。
調整部位と方向を読み上げながら、妻にはその部分を意識してもらって調整しています。

心の状態、気持ちの変化としては、妻が病気に対して前向きに取り組み始めたということです。「私はあきらめない」と言っています。


執筆:MM

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