ALSへの取り組み、生きるということを問う

この記事は、2013年1月19日のスタッフMが書いた記事です。
新しい情報も追加しました。

ALSと闘うH先生との出会い

昨日、とてもおいしいお芋が事務局に届きました。
お芋

蜜芋という種類だそうですが、本当に蜜が入っている!
ねっとり甘い!
スィーツみたいです。
この芋は、名古屋の歯科医師のH先生から届きました。

H先生は、その人療法セミナーを受講している歯科医師のK先生の紹介で、お会いしました。
H先生の病名は、筋萎縮性側索硬化症、通称ALSといわれる病気です。

2012年7月、浜松で開催した医療者対象の合宿が終わったその足で、伊東先生は紹介のK先生と合宿に参加していた歯科医師のO先生とともに病院を訪れました。

実は入院する前にお会いする予定でしたが、日程を調整しているうちに、H先生の容態が悪化して緊急入院されたのです。
危険な状態だったそうです。
その後、病室に来てほしいという依頼があり7月の訪問となったのです。

病気の治療はしない

伊東先生の活動は病気の治療が目的ではありません。
病気は自分に起こっていることなのだから、なぜそんな病気が自分に起こったのか、それをどう考え、どう受け止め、どう付き合うのがいいのかを自分で考えようということを呼びかけています。
それが自分研究-自己探求です。
その自分研究-自己探求の方法を指導するためにNPOの活動として、本人が自分でできるよう指導するワークショップを開催しています。
そして、その指導者を育成するために医療者を対象にしたセミナーや合宿を行っています。
(2017年より、本格的に指導者を育成するため、3年制のスクールを開校しました。スクールで学び、認定を取得した人が指導者として活動を行なえます)

説明が長くなりましたが、ですから通常はワークショップに参加し、自分で良くする方法を学ぶということが基本です。
本人ができない場合は家族に勉強をしてもらいます。
伊東先生は、読脳で調整ポイントや調整方法を探し出す協力はできますが、その調整を毎日行なう必要があるから、本人や家族に勉強してもらっているのです。
しかし、H先生の場合は奥さんもそばを離れられません。
そこで近所に住んでいるK先生が調整を行なうということになり、伊東先生もH先生に協力することができたのです。

読脳による取組をYouTubeで配信

1回目の読脳による取り組みの様子をYouTubeで配信しています。
私たちの活動は、多くの現代医学・現代医療で良くならない難治な病気・症状に悩んでいる人に、こんな可能性があるということを伝えることなので、その様子を撮影、発信に使わせていただくことが条件になっています。
H先生も同意してくださいました。

 

可能性を追求し、ALSと闘う

数回調整が行なわれましたが、呼吸が楽になったり、手足が少し動くようになったりと変化が出て、奥様は喜んでおられました。
ALSは悪くなることはあっても、良くなることはないと聞いたことがあります。
しかし、奥様は良くなるという希望を持ってがんばっておられます。
同じ病気で苦しんでいる方やご家族のためにと、体験談を語ってくださいました。

 

奥様のお話を聞いて、どんな病気であろうと可能性を追求し闘うことが大事なんだと教えていただきました。
私は2回、H先生の自宅に伺いしましたが、とても穏やかな目をした素敵な方です。
H先生とお会いするたびに、病気や症状って何だろう?生きるって何だろう?
と考えさせていただいています。

自分が健康な時は、そういうことを考えることはありません。
でも、自分がH先生と同じ状態にならないとも限りません。
H先生の問題を自分の問題として捉えなければならないと思います。

YouTubeでALSへの取り組みを配信しています。
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