いじめに遭っても自分で克服する方法がある

2018年度の全国の小中高校などでのいじめの認知件数は、前年度から約13万件増加し、54万3,933件と過去最多を更新しました。
(平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査 文部科学省)

しかし、これは、国が把握している数字であって、その裏にどれだけのいじめが起こっているのか、はかりしれません。

社会に衝撃を与えるいじめによる自殺や傷害致死を伴う事件が発生するたびに、いじめは社会問題としてマスコミに取り上げられ、世間の注目を浴びます。
しかし、いつしか忘れられ、忘れられた頃にまた悲惨ないじめ事件が起きるということが繰り返されています。

そのたびに、学校や教育委委員会の隠蔽体質や事なかれ主義が露見するのに、一向に改善されません。
学校に相談しても、証拠がないといじめと認めてもらえず、証拠集めのために探偵や調査会社に依頼する保護者が急増しています。

学校や国の対応を待っていては、子供の命は守れないという危機感が強くなっているのです。
さらに、自殺をとどまっても、多くの人がいじめによって受けた心身の苦痛を抱え、苦しみ続けています。

そんないじめ問題を、どう乗り越えればいいのか?
それに対して一つの答えを導き出した人物がいます。

いじめはチャンスにできる!

「いじめに遭ったことは自分の人生において本当にラッキーだった」

そう語る伊東聖鎬は、小学6年生の時、いじめに遭い、自殺を図り生き残りました。

その体験が、その後の人生に大きくプラスに働いたのです。

「いじめはチャンスにできる!」
その方法をいじめに遭った子供達に伝えたいと伊東は考えています。

自分の脳に答えがある

伊東聖鎬
伊東

自分がこれまで出来なかったこと、やったことがないこと、教えられたことがないことでも、状況に迫られればできるんです。

それはどうしてか?

それは脳には自分が必要とする情報があるからです。

生きていく中で、誰だっていろいろな問題にぶつかります。
どうしたらいいのか、答えが見つからず、悩み、苦しむ時もあります。

そんな問題を解決するにはどうしたらいいのか?
知識やハウツウで対応できるのならそれでいいのでしょうが、誰に相談してもどこに行っても解決できない問題の答えは、知識やハウツウという狭い枠の中にはないのです。
枠の外に答えがあるのです。

枠の外とは、自分の脳です。
自分の脳にある情報を読むことが出来れば、いろい ろな可能性が出てきます。

さまざまな体験をし、苦難に立ち向かい、その都度、脳の情報を読むことで自分で解決策を見出し、乗り越える。
それを繰り返すことで、自分の可能性を広げていくことができるんです。
それが、人生なんです。

人間関係の悩みは多くの人が経験する悩みです。
親、友達、上司や部下、近所の人などとどう関わればいいのか分からず、行き詰まって孤立している。
どうしたら抜け出せるのか…。

そんな問題でも、脳の情報を読みだせば、どう対応すればいいのか、自分の答えを見つけ出すことができるのです。

私は小学生、中学生を対象に自分の脳の情報、そして相手の脳の情報を読む方法を指導 したいと思っています。

自分の情報、人の情報を知ることで、自分が、家族が、友人が、そして社会がどうあればいいか? という答えを見つけ出せるからです。

私は小学6年生のとき、いじめにあって、自殺を図ろうとしましたが生き残りました。

自らの命を断とうとした人間が生きていくには、「生きている意味 」が必要でした。
「それがなければ、また自分が命を断とうとするかもしれない」という不安が常にありました。
だから、命がけでそれを求め、掴んだんです。
だからどんな 問題が起こっても対応出来るようになりました。

子どもの時から、自分の脳の情報を読むことをやっていれば、たとえ、いじめにあったとしても、困難や苦難にあったとしても、どう考え、どう乗りきればいいか、自分なりのやり方が分かるんです

いじめの問題が起これば、学校や行政、メディアはいろいろなやり方を提案します。
しかし、それらは当事者からすれば何の解決にもならない、目先だけのごまかしの方法でしかありません。
根本的に問題を解決しようというスタンスではないのです。

本当に解決したいのであれば、脳の情報を読んで自分の答えを見つけることが必要なんです。

- 2012年9月21日 自分研究ワークショップの講義より抜粋 -

まとめ

今、苦しくつらい状態にある人は、ともかくそこから抜け出したいということしか考えられないと思います。
でも、10年後、20年後に、「あの苦しみがあったから今の自分がある」と言えるようなチャンスに変えることはできるのです。

「自分の生きている意味」を掴むことのできる人間はごく僅かです。
伊東聖鎬は「いじめに遭い、自殺を図らなければ、自分の生きている意味は掴めなかったと思う。いじめに遭ったことはラッキーだった」と言っています。

だからこそ、いじめに遭った子供達にそれを伝えたいのです。

どんな困難も乗り越えていくために必要な情報は、自分の脳にあり、それを自分で読み出すことができるのですから。