老後不安をなくしたい!老後を豊かに幸せに暮らすために今からできること

生命保険文化センターが2016年に行った調査では、85.7%もの人が老後の生活に不安があると回答しています。

そんな老後の不安を抱えていては、今を精一杯生きられませんし、幸せを感じることもできません。
2019年度の世界幸福度ランキングの日本の順位は58位(156か国中)。
2016年から53位、51位、54位と下がり続け、先進国の中では最下位です。

老後不安をなくすためにはどうすればいいのか

前出の調査で、不安を抱く内容で最も高いのは「公的年金だけでは不十分」が80.9%でした。

それでは、十分な老後資金を貯めれば、老後不安はなくなるのでしょうか。
寝たきりになったり、認知症になった時のことを考えれば、ある程度の経済力は必要です。

しかし、それだけで不安が無くなるわけではないと思います。
必要なのは、信頼でき、あなたの尊厳を大切にし、手助けしてくれる人の存在です。
身近にそんな人がいれば、体力や認知機能が低下しても、安心して生きていけます。

「個人の尊厳」は、介護や福祉の分野では、基本理念として謳われています。
しかし、現実には虐待を始め、さまざまな問題が発生しています。

誰もが年を取り、いずれ人の手助けが必要になっていきます。
今から手を打たないと、不安のまま時間を過ごし、納得できない老後を送るはめになってしまいます。

不安のない老後を送りたいのなら、国任せにしないで、本当に安心できる空間を自分達で創り出すしかない。
そんな空間があれば、今を精一杯生き、心から楽しむことができる。

伊東聖鎬は、そう考え、安住村構想を考えだしたのです。

安住村創りは、草の根活動

その始まりは小学6年の時のできごとでした。
国籍差別でいじめに遭い、自殺を図り生き残るという経験。
それがきっかけで、「差別や争いのない、お互いの尊厳を大切にできる人間同士の関わりや社会」を求めるようになり、それが安住村構想に繋がり、2011年にNPO法人を設立しました。

安住村は、個人で創れるものではありません。
必要とする人達で、力を合わせて実現していく草の根活動です。

そんな活動を多くの人に伝えたいと、折りにふれ、伊東聖鎬は安住村構想の発信を行なっています。
2012年年末、受講者に向けて発信したメールを紹介します。

老人も若者も障害者も…。
誰もが安心して生きられる空間創り

伊東聖鎬
伊東

いよいよ大晦日になりました。
あっという間の1年でした。
日本中が病んでいるような年月があっという間に50年が過ぎたように感じます。

中学2年の時、こんな社会、こんな日本じゃ国民は幸せになれないと感じ、何とかしなければ!!
そんな思いで生きてきた50年でした。

同級生達のほとんどは挫折していきました。
社会に出てからも知り合った人のほとんどが挫折していきました。

「ただ飯を食って寝て、歳を取ればいいというものじゃない」と考えられる人がどれだけ居ただろうか。

年寄り達が、障害者が、若者が、それぞれの状況の中でも一生懸命、命をかけて生きていける空間がない。
どうせ生きていくのなら命をかけて生きていきたい。
そう思う人も少なからずいるはず。

周りが社会の流れに飲み込まれようと、今の社会を、今の日本をなんとかしなければ。
そんな思いは家族にも友人にも伝わらず、変人扱い、 気違い扱いされてきた20代。

そんな20代を生き、出会ったのが姪の知的障害でした。
同じ人間として生まれてきたのに生まれながらの知的障害。
自分の差別問題を切り抜け、ようやく自分の生き方を見つけ出せそうになった頃に誕生した姪でした。

それまでも全国を放浪し、全国各地で出会ったいろいろな弱者の存在がありました。
いつしか「そんな弱者に対して自分は何が出来るだろう」と考えるようになり、 気付いた時には人生の目標が「弱者への協力」になっていました。

弱者。 たぶん日本に住む人のほとんどが弱者な のだと思います。
自分の命なのに、自分の人生なのに、自分らしく精一杯生きることも出来ない。
何に命をかければいいのか、人生を命懸けで生きる生き方も掴めない。

そんな人がほとんどです。
掴みたくとも掴めない。
こんな辛い、惨めな生き方、人生、存在ってあるだろうか。

年寄りになれば自分の身の置き所もままならず、人任せ、国任せになってしまう。
家族も知人もあてにならず、と言って自治体も国もあてにならず。
一体どうしたらいいのか。
そんなことを考えて いる人が五万といます。

大晦日だというのに生きている意味も新年を迎える意味も考えられず ただ夜を迎え、朝を迎える。
氷点下の今、全国にそんな人がいっぱいいます。

自分のできることは、ほんの少し。
ちょっとしたこと。
それしか結局はできない。

自分のできることは、安心して老後を生きられること。
障害者も、今元気な人も、若者も、安心して生きられる空間。
そんな空間を作ること。

ものの価値観が同じと言える仲間。
そんな仲間を全国で見つけ出したい。
そんな空間が全国にできれば、少しは何かの役に立つかもしれない。

そんな共通の「価値観」がCW(コスミックウィ ズダムー宇宙の叡智ー人間の真理)。
そしてそんな空間が安住村です。

ようやく50年がかかって来年、大方の準備がで きそうになってきました。
皆さん、2013年はそんな年です。

一緒に精一杯生きましょう。 来年も宜しく。