見出し-4章 自分の元を掴む.png


黄金に光輝く空間に遭遇

40才の時、私の以前の患者であり、友人でもある英国人のジョンから、「今、私の行っている
トレーニングを見て欲しい」と連絡があり、彼の所へ行ったのがキッカケでした。
それは、呼吸法で、それぞれが持っている深い悩みや苦しみを開放しよう、というのが
目的のものでした。私も参加者と同じように端の方で呼吸法を始めていました。
しかし、私はいつの間にか一人、勝手な呼吸法を行なっていました。
そして、苦しみ抜いた末に、「黄金に光輝く空間―自分の元」を見たのです。  


  もっと詳しく読みたい人は「伊東聖鎬(金聖鎬)HP」へ 
-自分の生まれてきたいみ-

 
それは、私がずうっと求め続けてきた、「生まれることのいみ、生きていくことのいみ」
そして「幸せ」そのものだったのです。

求め続けていたものを掴んでからの私は、講演でもセミナーでも、「人は誰でも自分の元があり、
そこが幸せの空間、そんなところからやってきたのです」というようになりました。
それまでは、医療者を対象にしたセミナーでしか指導しなかった、「反射反応検査」や「空間キャッチ」
などのキャッチ法を、お母さんや一般の人たちにも指導するようになりました。
それは、「皆さんが知りたいと思っていることを、自分、あるいはその人の元に聞くそのための方法を
指導します。」これは、後に「自分センサー」といういい方に変わっていきました。
そして、実際の技術を指導し始めました。それからの講演やセミナーは、雰囲気も少しずつ
変わっていきました。

「自分の悩んでいる、困っていることの答えを知ることができる検査法、そんな方法を指導する」
そんなふうでした。

人の話は、余り聞けなくなっている多くの人たちですが、「直接自分の身体で感じることができる。
そんなセミナーには今まで出たこともない。一体どんなものなのか・・・・・・」興味津々で参加してきまし       た。
それまで自分が悩んでいた問題や分からなかったことが、テーマとして出てき、皆で話し合っている間  に、
それぞれが納得いく答えが出てくる、という風でした。そうすると、皆の心も開き、打ち解け、相手や回り の
人たちの方へも気が回るようになり、コミュニケーションもうまくいくようになりました。

各地のいろいろなセミナーが、そんなふうに変わっていきました。すると、それぞれが持っていた悩みや
困ったことについて、どうしたらいいかもわかってきました。人は、「心を開き信頼しあえる仲間同志で
あれば心を明かす」のです。そして、そんな場がどんどん広がっていきました。

それで、私もわかってきたのです。

赤ちゃんのことで悩んでいる人には、もう幼児になった児を育てているお母さん考え方が・・・
幼児のことで悩んでいるお母さんには、小学生になった子を持っているお母さんの考え方が・・・
小学生の子を持っているお母さんの悩みには、中学生の子を持っているお母さんの考え方が・・・
高校生の子を持っているお母さんの・・・・
このように、もうすでにその問題や時期を過ごした人の話をたくさん聞くことによって、どんな問題も
まったく見当が付かないということはなくなりました。


生まれたことの意味、生きていくことの意味を掴む


私は、「死ぬまでには自分の生まれてきたことのいみを知りたい、生きていくことのいみを知りたい」と
考えていました。それを45才で掴むことができました。「掴んだのなら後は死ぬだけ」、と思っていました  。

もっと詳しく読みたい人は「伊東聖鎬(金聖鎬)HP」へ
 
-求め続けていたものは-


私は、ずっと「理想郷」を求め、探し続けました。どこかにあると思い、北から南まで探し続けました。
しかし、「理想郷」は外にあるのではなく、自分の内にあったのです。
それは、考えていたものとはまったく違っていました、「肉体の限界を越し、精神の限界を越し、
自分から離れた時」そこにあったのです。

死ぬ覚悟が必要だったのです。まったく予期していませんでした。
「自分から離れた時、そこに理想郷―元があった」
何かそこには大きなヒントがあるように思えてなりませんでした。

世の中、男と女しかいません。
「元との一体―黄金に光輝く世界」、を経験してからも、「一体あれは何だったのだろう」と、考える日が
続いていました。

これまでは、「自分の生きていることの意味を求める人生」でした。
そして、掴んだ今、「もう自分の目的は達成した、掴むためにこれまで生きてきたのであって、掴んだ
のであれば、もう、自分のやることは終わった。後は死ぬのを待つだけ」と考えるようになり、
死に場所を捜しました。それが大分の国東半島でした。その後、大分空港が見える、奈多神宮の中の
元民宿の一軒屋を借り、「いつ死ぬのか」それだけを待つ日々を送っていました。

そして3ヵ月が過ぎた頃、「あ!そうだ!第2の人生が始まっているのだ」と気づきました。
それは、3ヶ月のうちに死んだのならそれまでのことですが、死なないで生き残っている自分、
「何のために・・・・・」そんなことを、毎日考えていたある日のことでした。

「もう死ぬのだから」と、すべてを覚悟しての生活でしたが、その日を境に、変わっていきました。
では、「これから生きていく、第二の人生は何のためにあるのか・・・・・」


エクスタシー、それは元との一体

そんなことを考えていた時でした。

以前私の行っていた、「親と子の会」に参加していた女性と再会することになりました。
そして彼女は、「私は幸せではない。幸せを掴みたい。協力して欲しい」とはっきりといいました。
その時は、まだその意味が充分には理解できませんでした。
「幸せを掴んだ」と確信していた私にとっては、これは受けて立たなければならない問題と
受け止めました。

それからの2~3年は、「彼女と、幸せを掴む為の修行のような生活」が続きました。
「女の幸せとは何か」・「エクスタシーとは」・「女にとっての男とは」・「女と男の一番いい関係とは」・・・・・
いろいろなテーマでも話し合いました。

それまでわからなかったことも、いろいろわかってきました。
生まれて間もない赤ちゃんは、自分の幸せの空間を知っています。それは、ほんの少し前までいた、
「一番自分にとって自然な空間」赤ちゃんは、少しずつ成長するにしたがって、そのうち「幸せの空間」を
忘れていくのです。

しかし、今は知っているのです。
マスターベーションすることで、「自分の気持ちいい―幸せの空間との一体」を。しかし、親が、周りが、
赤ちゃんのマスターベーションを取り上げてしまいます。それでなくても、少しずつ忘れていくのに、
すっかり取り上げてしまうのです。

そうすると、「自分の元の幸せの世界―幸せの空間」から突然出てしまったようになり、不安になっていく
のです。そうすると、成長と共に不安が育っていくのです。そして、いつも不安な状態になるのです。
そして何かの事件がきっかけとなり、気づくのです。「自分は何かが足りない」、それがさらに不安を
あおるのです。そして「理想郷」探しを始めるようになるのです。

どんな人も、赤ちゃんの時がありました。
どんな赤ちゃんも、「元の世界」からやってきました。
どんな人も、「元の世界を自分の中に持っている」のです。
赤ちゃんではなく、肉体が育ち大人になった人が、「元の世界を」実感することができればどれほど
いいだろう。

私は、男女のSEXの中で、その可能性を見出そうとしました。それは大変な、修行そのものでした。
そして、それを、私も彼女も掴むことができました。間違いでなかったのです。

「赤ちゃんのエクスタシーと同様のものが、男女のSEXの中にもある」それを実感しました。
男女のSEX―エクスタシー―受精―赤ちゃん誕生―なのです。
これが男女のSEX―エクスタシー―受精―赤ちゃんの誕生―エクスタシー―男女のSEX―
エクスタシーとつながっていけば、「元と一体―幸せの空間」を持ったまま家庭を持ち、充実した
人生が送れるはずです。私はそう確信しました。

「生まれてくる前から―つまり元から幸せは一緒だった」
それなのに、「理想郷」を求め探し続けていたのです。

それはまだ肉体をもたないただ幸せの空間にいた者が、肉体を持つことで混乱し、そしてこの時代の
この社会に生まれることで持った元、 「理想郷」への憧れ、それが「理想郷」探しになっていった
ようです。

そう考えれば、少し疑問が解けていきました。
つまり、「人は生まれた時から、生まれる前の幸せのままであり、ただの一度も幸せをなくしたことが無 い」
それなのに、どうして幸せでないと思うようになるのか。

それは、「幸せは自分で掴むもの」と教えることで、ムチを叩き働かせるには都合が良かったのです。
「幸せでないのであれば、もっと努力して掴みなさい」、というにはそのほうがやりやすかったのでしょう。
そして多くの人は、そのやり方にのってしまったのです。

しかし、私は知ったのです。
「幸せは初めから―生まれる前から自分の中にあったのです。それを感じる方法が、
元との一体―エクスタシーです」

もっと詳しく読みたい人は「伊東聖鎬(金聖鎬)HP」へ
 
    -男にとって女は命―女にとっては「元と一体がすべて」-



そのエクスタシーを、簡単に多くの人が手に入れたとしたら、社会は混乱します。経済が成り立たなく
なってしまいます。そのためには、伏せておいた方が得策だったのでしょう。
多分、昔からそんなこと分かっていたはずです。だから、一部の人達だけのものだったのでしょう。
それが宗教に利用され、どの時代でも混乱していたのでしょう。
そして、「元との一体」を、上手に使いこなせないまま現代に至ったのでしょう。

もっと上手な方法で、多くの人が、「自分の本当の元―黄金に光輝く空間―幸せの空間―理想郷」
を掴む事ができたのなら、間違いなくコミュニケーションの上手な仲間達ができるはずです。
私はそれを目指し、いろいろ考え考え続けていました。

    

 


                                     目次へ                   
次章へ         

 

 


TOPPAGE:ひとつ前に戻る  TOP:ページの先頭へ
  TOP
  生-システム研究会
会員名簿
  代表挨拶
伊東聖鎬プロフィール
活動の沿革
講演履歴
   
 

取り組み
自分でやろう!
自分研究プレセミナー

  ガイダンス
セミナーのあゆみ
感想文      
FAQ
  生-システム研究会が目指すもの
NPO自分文化-安住村
コミュニティ構想
Copyright© 2011 生-システム研究会 All Rights Reserved.