私は自らを「社会人生研究者」と名乗っています。読んで字のごとく、私は社会に生きる一人ひとりがどうしたら満足、納得して人生を生きることができるか、ということの研究を40年以上行ってきました。
生-システム研究会は、そんな私の思想・哲学と、それを基に開発した検査法・療法に、可能性を見出した医療者達が、悩み苦しみからどうしたら抜け出すことができるのかと求めている人に、その協力をすることを目的として発足した会です。
私は幼い頃から人の話を聞くのが好きで、人と人とが関わり生きていくこの社会においては、コミュニケーションが一番大切であると感じてきました。高校卒業後は、30歳になるまでに100の地域で100の仕事をしようと全国を放浪し、さまざままな社会を見てきました。25歳のとき、姪の知的障害をきっかけに、医療の世界に入りましたが、こんな私ですから、臨床の現場においても患者さんの話を聞くということを大切にしてきました。
そんな私が掴んだことは、人は決して医学的に病気になっているのではなく、その人の日常生活の仕方や、それまでの生き方や考え方の結果として表れる信号であり、現象だということでした。
病気・症状は、その人の中に原因があるということを発信しています。原因とは、肉体的に起こっていることばかりでなく、地球の影響を受けて起こっていること、社会の影響を受けて起こっていること、また人生において解決しなければならないテーマ等、いろいろあります。その信号としての病気・症状をただ無くしてしまえば、意味があって発信している信号をただ無視したということになってしまいます。
対症療法では、原因(テーマ)が解決した訳ではありません。原因(テーマ)が解決されない限り、いつまでも症状は発生し続けます。仮に良くなったとしても、別の時期に別の症状として現れます。それではいつまで経っても堂々巡りであり、その人は疑問や不安から開放されることはありません。 大切なことは、抱え込んでいるテーマの本質を見抜き、解決策を探し出すことなのです。
本当の医療とは、患者本人が求めるものであり、自分のことは自分で責任を持つことが前提です。その人自身が主体的に自分で良くしようと努めない限り、本当の意味での解決はありません。 本当の医療とは、病気や症状を無くすことが目的ではなく、病気や症状をきっかけに「自分のことを知る」を始めることです。それに対して指導・教育をすることこそが必要です。つまり、その人の自立を支援することこそが、医療者のすることなのです。
私はそんな、人のために協力することができる人がいつの時代にも必要だと思い、40年前より人材育成を行ってきました。生-システム研究会は、そんな私の活動の集大成でもあり、これからの構想の出発点でもあります。
もし、自分の人生を満足、納得し、多くの仲間と協力し合っていきたいとお考えでしたら、生-システム研究会の門をたたいてください。
※伊東聖鎬の生きてきた過程や、思想・哲学については、伊東聖鎬プロフィールに書かれています。
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