ヒューマンエネルギー研究所

第2章 豊かな表情とは?

「病気やさまざまな症状、むくみ、たるみ」にはまったく興味も関心もないという向きには、こういうのはどうでしょう。
顔のことです。
毎日鏡を見て「あーだんだん、たるんできた」
「まぶたが腫れている」・「顔のシワが気になる」・「顔が浮腫んでいる」・「唇がゆがんでいる」・「鼻が低い」・「顎が太くなっている」・「首がたるんでいる」等々、気になるところがいっぱいあります。
「エステに行っても、あまり効果がない!」
「貴重な成分が入っている高価な化粧品を使ってみても、ほとんど効果が現れない!」
「何をやっても変化しない!」
「いろいろなことをやっているのに、何も変化しない!」
そんな経験をした人が、たくさんいます。
「もう駄目なのか! あきらめられない!」
「何とかしたい!」
「何とかしてくれる所はないものか!」
美容整形でやってもらっても、みな同じような顔になるし、整形したことがすぐにわかってしまうのはいや。
それに副作用や失敗例を聞くと不安。
どうしたらいいんだろう・・・・・・
途方にくれている人が、若い人から年配の人までいっぱいいます。
「手術したような顔じゃなく、自然な感じで、もっと若い時のように張りがあり、つやがあり、目がパッチリしていて、口が締まっていて、顎がすっきりしている、そんな顔に戻りたい!」
そう考えるのは、世の女性であれば誰しも同じです。
でもそれをかなえてくれる所も、ものも、人もいないのです。
ああ残念!無念です!
ちょっと待ってください。
私の話を聞いてください。
なぜ頬がむくみ、たれ、まぶたが腫れぼったく、額にシワができるのか。
口もとがゆるみ、締まりなく出っ歯になるのか。
なぜ鼻が低いのか。
それほどの年でもないのに、首の皮膚がゆるみ、たれるのか。
その原因は、やはり同じです。

顔には、たくさんの筋肉があります。
顔の表情は、すべてこの顔の筋肉で作られています。
他の動物は、体中の皮膚を自分でコントロールできるものがたくさんいます。
しかし、人間は手に少しある意外は、顔にしかありません。
筋肉と皮膚がつながっていて、筋肉を動かすことで、皮膚も動くのです。
それだけ顔の筋肉は、発達しているのです。
発達している人ほど、「表情が豊か」というわけです。
ところが、どんなに発達していた人でも、突然表情がなくなることがあります。
そうです。顔の筋肉にエネルギーが届いていない時です。
顔の筋肉のエネルギーが低くなればなるほど、無表情になっていきます。
片側だけにエネルギーが来ていても、表情は変になります。
笑うと口元がエネルギーのある方に引っ張られ、目も同側が上がります。
しかし、同側の口元と目の回りの筋肉のエネルギーが低いと、もっと変になります。
顔の上半分は笑っているのに、下半分は怒っている。
下半分は笑っているのに、上半分は吊り上っている。
どう見ても、変にしか見えません。
これもすべて、顔の筋肉のせいです。
麻痺していないのであれば、必ず筋肉のエネルギーは高まり、表情は豊かになります。
一つひとつの筋肉と、その筋肉が作る表情を説明しましょう。








筋肉の話をもう少ししたいと思います。

筋肉の異常にはさまざまあります。
麻痺しているもの、萎縮しているもの、筋肉に届いている神経の働きが異常なもの、等々あります。
筋肉繊維は太いのに、筋力がない。
あるいは、筋肉繊維は正常なのに、力が出ないという人。
この様な状態は、ほとんどの人が体験しているはずです。
とはいっても力が入らないという経験をしていても、それ以上のことはわからず放置している人がほとんどだと思います。
多くの場合、筋肉そのものには異常はなく、そこまで届いている神経の状態に起因することが多いのです。
整形外科や整骨院などでは、神経に異常がないかどうかを簡単な方法でチェックします。
神経が通っていれば、正常と考えてしまいます。
しかし、現実の治療においては、この「神経の働きがどの程度」なのかによって、治療法が変わって来るのです。
そんなこと、まったくお構いなしに行う整形外科や整骨院の治療では、患者さんの訴える症状に対して応えることなど、まったく無理だといえます。
それは、神経の働きは0~100%あり、その状態を詳しくチェックする必要があります。
しかし「神経の働き程度」を測定する機器も方法も、今はありません。
その結果、これから試合や競技に入ろうとする選手達が、試合や競技の途中でケガや事故に遭ってしまうということが起こるのです。
筋肉の異常を本人がまったくわかっていない場合もありますが、おおよそわかっている場合もあります。
なのに、どうすることもできないのが現状です。わかっていてやっぱりケガをし、そのために選手生命を落とした人は、数限りなくいることでしょう。
こんなことは、日常生活の中でも起こっています。
ほとんどの人が知っている、「ぎっくり腰」
これも、同じものです。
前もって「ぎっくり腰をするのではないかと思っていたのですが、やはりやってしまいました」と、いう人は多いのです。
同じように、寝違い、背中の筋肉障害、腕、脚など、他にもいろいろな部分に起こっています。
そんな不安があって整形外科や整骨院に行っても、「大丈夫ですよ、取り越し苦労ですよ」といわれて帰されてしまうのがおちです。
そのあげく、ケガや事故。
そして整形外科や整骨院に行くと、「やりましたか。残念ですね」といわれる。
何か納得できないものが残ってしまうのは、私だけでしょうか。
ケガや事故を起こす前に何とかしたいと思っても、それを何とかしてくれる所はないものか・・・・と誰しも思ってしまいます。
決してケガや事故だけではありません。
もっと日常生活に支障をきたすいろいろな症状の、たくさんの部分がこれと同じ原因のものだと思われます。

  神経の働きの異常は、筋肉だけに起こるわけではありません。
足の指や足、足首、膝、股関節、手の指や手、手首、肘、肩関節のさまざまな症状もほとんどが神経の異常です。
ばね指、四十肩、外反母趾、膝の痛み、顎関節症など、ほとんどが整形外科や整骨院に行ってもなかなかよくなりません。
それは先ほども述べたように、神経の異常からきているものです。
では、どのようにしたらいいのでしょう。
神経の異常の程度―神経エネルギーがどれくらい届いているのかをチェックし、どうしたら神経エネルギーが高まるのかを検査し、必要な刺激を加えればいいのです。
刺激は、非常に簡単でいいのです。
その刺激ポイントは、人によってみな違います。
それを一人ひとり「その人の治療ポイント」をさがし出すのです。
同じように、内臓にきている神経エネルギーが低いと、いろいろなトラブルが発生します。
胃に届いている神経エネルギーが低いと、消化不良を起こしたり、胃痛を起こします。
肝臓に届いているエネルギーが低いと、さまざまな症状が発生します。
同じように、腎臓や大腸それ以外のすべての臓器にいえることです。
考えてみれば、当たり前のことです。

話は変わりますが、日本人は、昔から無表情だったと思いますか。
よく外国人にいわれることです。
「日本人は表情がない」と。
決して、昔はそんなに表情がなかったわけではないと思うのです。
では、どうしてそうなってきたのでしょう。
江戸時代は、表情が豊かだったと思います。
明治に入り、鎖国が外国の強権により解消された後のことです。
国中に不安が広がり、自信がなくなり、いつも不安定な状態が続いていたのですから、どうして楽しい、嬉しい表情ができるでしょう。
日露戦争があり、大正、昭和、の間にも、世界中が不安定でした。
昭和にはいってからは軍国国家になっていき、そして戦争。
戦争が終わっても不安定は変わらず、米国に追いつき追い越せの時代。無我夢中の時代です。
一目散で、駆けてきたのです。
表情に気を使うような、時代ではなかったのです。
しかし、ようやく1980年前後になって、前も後ろも横も余裕をもって、見ることができる時代なったのです。
それに、ようやく日本も社会的に女性が認められるようになり、社会に男の性と女の性が真正面から向い合う場もできました。
それまでは、女にとっても男にとっても、無条件で受け入れられるような社会環境ではありませんでした。
それがようやく解消され、誰はばかることなく、自分の気持ちを表現できるようになりました。
自分の気持ちを素直に表現することでまずいこともあるけれど、その責任を自分がとればいいのだから、出せないよりは、出せる方がやっぱりよかったのです。
そうして、ようやく日本人は不安から解放され、心のままを顔に出せるようになりました。
ところが、社会は欧米の影響で民主主義が進んでも、国民性がそんな簡単に変わるわけではありません。
よくいえば「奥ゆかしい」、悪くいえば「物おじ」する国民になってしまっているのでしょう。
きっと、昔はそうではなかったはずなのに。
「物おじ」とは、「物怖じ」と書きます。
つまり、怖いのです。
自信がないのです。
国の政策が、国民性を作ったといえるでしょう。
自信を持てないような政策を国がするものですから、外国人に対して、いつまでも自信が持てないでいるのです。
少し話を戻しましょう。
つまり、使わないでいると何でもそうですが、錆びたり、悪化したりしてしまうのです。
筋肉も同じです。
使わずにいると筋肉は小さくなり、そのうち萎縮してしまうのです。萎縮してしまうと、なかなか元には戻りません。
子供の頃から不安定な環境で育った人は、大人になっても底抜けの笑顔はなかなか作れません。
すでに発達してしまった筋肉(恐怖や怒り。不満顔)が、目立ち過ぎるのです。
このように、顔の筋肉は感情と一致していますから、生き方、考え方、環境を変えない限り、よい表情ができない場合が多いのです。
しかし、それさえも努力すれば変わります。
筋肉とは、そういうものなのです。
顔の表情は、筋肉の鍛え方によっては、思い通りに作ることができるのです。
しかし、そんな筋肉でさえかなわない敵がいます。
それはすでにもう述べました、「化粧品やシャンプー・リンス・洗剤その他」身体のむくみのところで出てきたあれです。
そうです。顔も身体と一緒です。
身体に影響を与えるものは、顔にも影響を与えて当然でしょう。
「エネルギー回復療法」によって顔の筋肉のエネルギーを正常にし、表情も豊かになり、張りもつやもでてき、シワもなくなって喜んだのもつかの間、これらに触れた瞬間、まったく元の状態に逆戻り。(すべての人に同じもので同じ現象が現れるわけではありません)
それはそれは、すごいものがあります。
間髪いれず、ガッカリな状態に、戻ってしまうのです。
ほとんど同時に、皆さん泣き顔になってしまいます。
「何でー!」「何でー!」、ほとんど泣き声になります。
でも、安心してください。
指につけた化粧品などを、洗い落として下さい。また、先ほどの引き締まった顔がよみがえりますから。
急いで手を洗い・・・・・戻ってくる間にすでに引き締まっています。
再び安心顔、喜び顔。

何でこんなことが起るのか?
人は自分の身を守るための「自己防御機能」が具わっています。
蚊が耳の傍まで来ると、皮膚のすぐ下の筋肉も緊張し、身構えます。
遠くで爆発音が鳴っても同様に身構えます。
これらは決して意識的に行っている訳でなく、本能的に起っていることです。
このようなことはいろいろな場面でいろいろに起っています。
このように無意識に本能的に起っているものの一つが、この現象「むくみ・たるみ・張り」なのです。

 ところで、少し考えてみてください。
どうして筋肉の一つひとつに対して、エネルギーを高めたりできるのか。
どうして一人ひとり違う、身体に影響を与えるものを見つけ出すことができるのか。
どうしてどの筋肉のエネルギーが低い、高いとわかるのか。
どうして痛みやその他の異常を治すポイントを素早く探し出し、的確に治すことができるのか。
そしてこれは、本人の体には一切触れずに検査して導き出しているのです。
治療―刺激はほとんどの場合は、ほんのわずかでじゅうぶんです。
それなのに、その効果は絶大です。
何か、東洋医学の「ツボ」のような印象を与えますね。
そうです。似ているのです。