ヒューマンエネルギー研究所

第14章 コンタクトシステム

  私は「人は、一人ひとりすべて独立していて、元から必要があって発生し、この世に誕生をした」と考えています。 それは、「その人」を知ろうとした時、「その人の元から聞く」という方法を使うことで、「その人」の必要な情報を入手することができるからです。 「その人の情報が必要」という場面は、かなり限られた部分ではあります。 たとえば、躾・教育・治療・相談・ケアー等を行う場合です。 つまり、「その人が必要としているからこそ、必要になる」という場合です。 そして、「元から情報」を入手する場合は「その人の波長に合わせなければ、正しい情報は得られません。 そして、「その人の波長を知る」ための方法が「その人のエネルギーシステムを知る」ということになるのです。 一人ひとり違う「エネルギーシステム―個人エネルギーシステム」を「ヒューマン・エネルギー」といっています。 その人に関係なく、勝手に情報を入手することはできません。 波長を正しくあわさない限り、その人の元の扉は開かれないのです。 だからこそ、「その人の波長を正しくキャッチする」必要があるのです。 個性エネルギーシステムを知るために、「自己センサー」の熟達が必要になるのです。 私は、これらの能力や技術、方法を使うことを、総じて「コンタクトシステム」ということにしました。 また、「コスミック・ウィズダム(Cosmic Wisdom)-C・W(宇宙の叡智)システム」ともいっています。 このコンタクト・システムを利用した治療や美容を、「コンタクト療法」ということにしました。 ●未来塾-青少年の可能性を広げる  コンタクト・システムを子供の躾や教育、人の教育や指導にも応用しています。 15年ほど前、私が主催していた会(C・W-cosmic wisdom)で、小・中・高校生を対象に「未来塾」という合宿を全国各地で行いました。 これまで説明してきたものの大部分を、その合宿で指導しました。 3・4人づつに分かれ、順番に「相手に必要な情報をキャッチして下さい」といいました。 それは、全員でストレッチを一通り行った後、「その人のなかなかできないストレッチをどのようにしたら無理なくできるのか、そのポイントを探し出し、どのような刺激を加えればいいのかを捜し出して下さい」 というものでした。 午前中、いろいろな例を見せたり、体験させたりしていました。 昼食の後、午後からは彼らの実践の時間です。 それぞれ、いろいろなアイデアで行っていました。 そして夕方には、全員が「相手の情報をキャッチし、変化させる」ことができるようになっていました。 「みなさんできましたか?」 「ハーイ! できました」 元気な声が、返ってきました。 みなの顔は自信にあふれています。 高校生の年長者たちに、聞きました。 「どうだった?」 「ええ、最初どうしたらいいのかわかりませんでしたが、小学生の子たちがすぐにやり出したので、それを見ているうちに少しづつわかってきました。わからないところは小学生の子にまた聞いてやっているうちに、自分もできるようになりました」 中学生に、聞きました。 「どうだった?」 「できました。あんなことがおこるなんて信じられない。自分が魔術師になったようで面白かった。なんか、なんでもできるような気になってきました」 小学生低学年の子に、聞きました。 「うん、すぐできた。面白かった」 「何であんなことが、自分ででもできるんですか?」 「君は、どういうふうにしたの」 目をつむって 「この人の身体を軟らかくしたい、どうしたらいいのですか?  それはこの室にありますか? それは本ですか?」 違う! 「鉛筆ですか?」 違う! 「消しゴムですか?」 違う! 「ノートですか?」 違う! 「花ビンですか?」  違う! 「座布団ですか?」 違う! 「スリッパですか?」 そうだ! 「スリッパをどうしたらいいんですか? それは、そのスリッパを身体につけるのですか?」 違う! 「見せるのですか?」 違う! 「投げるのですか?」 違う! 「スリッパを隠すのですか?」 そうだ! 「どこに隠すのですか? それは座布団の下ですか?」 違う! 「押入れの中ですか?」 そうだ! 「押入れのどこですか? 布団の中ですか?」 そうだ! それで布団の中にスリッパを隠して、ハイ、どうぞと、いいました。 そうすると、あの人の身体が急に軟らかくなって、胸がパタンと畳につきました」 「うん! それでいいんだよ」 「みんなも同じようにできましたね」 「ハーイ! できました」 20人全員が、できたようでした。 思い出してください。これはあの中国の山の麓の老人や、インディアンやインカ、アフリカにいた人たちがやった方法と似ていますよね。 そうなんです。ほとんど同じなのです。 その前の日の夕方、ホテルに集合し温泉に入った後、夕食を済ませ会場に全員が集まったのは、その子の親も含め30人以上でした。 そこで点呼を取り、「未来塾」の生徒が20人であることを確認しました。 それから私がいろいろな話を1時間ほどし、その後、全員で仰向けに寝ました。 「みんな、目をつむって。ジーットしていて― ― 自分の呼吸が聞こえるでしょう―そのまま― ― 30分ほどそのままでいました。― ― じゃあみんな、ゆっくり大きく息をして― ゆっくり、10回くらいして下さーい。 いーち、にーい、さーん、しーい、ごー、ろーく、なーな、はーち、くー、じゅー。 じゃあ、次に大きく吸って、すぐに「ふっ」と吐いてください。 口を閉じないようにして。 ハーイ、大きく吸って「ふっ」。大きく吸って「ふっ」。そのまま続けてくださーい。 しばらくして、 もっと早くやりまーす。そのままー ハーイ、ゆっくり大ーきく吸いまーす。 今度は、普通に呼吸してくださーい。 今はみなさん、とーってもいい気持ちでいまーす。 そのまま、いいー気持ちでいて下さい。 30分ほどが過ぎて ゆっくり、目を開けまーす。 ゆっくり、自分のペースで起き上がりまーす。 ようやく、みんな起き上がるのを確認して どうでしたか? 「気持ちよかった!」みんながそれぞれにいいます。 どんなふうに? 「なんか、宇宙に漂っているような感じがした」 「春のような、暖かい感じがした」 「急に明るくなったみたいな、感じがした」 「何か大きなものに包まれているような、感じがした」 ・ ・・・・・・ いろんな感じがありますが、おおむねこんな感想です。 「明日はみんなに、人の波長や情報をキャッチする方法を指導します。そしてそれをその人に返す方法も指導しますから、今の感じを憶えておいてください」 といって昨夜は終わりました。 そして今朝、最初に全員が集まった時、「夕べのあの感じを思い出しながら、その人の情報を聞いて下さい」といって始まったのです。 高校生よりも、中学生よりも、小学生のほうが「人の情報をキャッチする能力は、おおむね優れています。 そうです。間違いなく小学生よりは幼児のほうが、幼児より赤ちゃんのほうが優れています。  それは、ちょうどその頃、別の企画で「赤ちゃんの信号を読む」 というセミナーを、授乳中の母子20組ぐらいを対象に各地で行っていました。 そしてお母さん方にいいました。 「わからないことがあれば、何でも赤ちゃんに聞いて下さい」 「何でもっていうのは、赤ちゃんのことだけですよね」全員爆笑。 「・・・・・・(少しとまどいながら)うーん、本当はそうじゃないんです。本当は何でもです。何でも、赤ちゃんに聞けばいいんです」 「でも、今日は赤ちゃんのことだけにしましょう」 そういってお母さん方の知りたいことを、赤ちゃんに聞くようにいいました。 その日は、もうすでに10回シリーズの5回目になっていましたから、私がどんな話をするのかはもうみんなもわかっていました。 その上で、この日は初めて「赤ちゃんから情報を聞く」というテーマで行いました。 どのように赤ちゃんに聞くかは、「ジーッと赤ちゃんを見ながら聞きたい、知りたいことを、問いかける。声は、出しても出さなくてもかまいません。そして答えがイエスの時は「こう」、とはっきり決めて下さい。必ずイエスかノーで応えられるように聞いて下さい。ハーイ。はじめてください」 5回目、6回目はそんな調子でしたが、7回目頃になるとほとんどのお母さんは「わかります」というようになります。 「自分が聞きたいことを赤ちゃんに向けるだけで、赤ちゃんは応えてくれる」というのです。 そうです。「赤ちゃんは、何でも応えてくれるのです」 と、私はずうっといってきました。 「赤ちゃんは、元から来たばっかりです。 元の波長に乗って受胎し、胎児になり、赤ちゃんになったのです。 まだまだ赤ちゃんは、元の波長に乗ったままなのです。 だから、お母さんが知りたいと思っていることの、すべてに対して応えられるのです」 そんなことを赤ちゃんと続けていれば、赤ちゃんとのコミュニケーションもでき、ますます二人の間のコミュニケーションはよくなっていくのですが、ほとんどのお母さんは、それぐらいで終 わってしまいます。 つい毎日の忙しさに振り回され、「赤ちゃんは何でも応えてくれる」を忘れていくのです。 そうしている間に、赤ちゃんの授乳は終ってしまいます。 そんなことができるのは、授乳中の赤ちゃんとお母さんだからです。 おっぱいを飲まなくなった赤ちゃんとお母さんは、もうかなり「元の波長」をキャッチするセンサーが鈍ってきています。 「気がついた時には赤ちゃんは応えられなくなり、お母さんはキャッチできなくなっている」、というわけです。 そうです。授乳中のお母さんは、「超能力」を持っているのです。 「そんな」赤ちゃんの信号を、キャッチできるのですから。 このように、未来塾は各地で行いました。